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エムメムスで金の名刺

こんにちは。「神戸のめっき会社・共和産業」代表取締役社長、鈴木教永です。

 

コロナウィルス、なかなか大変なことになってきてますが、皆様は大丈夫でしょうか?

 

弊社でも対策と対応をたてて業務を行っておりますが、ウイルスは目に見えない分、どこまで行うのが正解なのか分からず、手探りの日々で正直不安はあります。

 

ただ、めっきの供給体制に問題はないので、ご安心ください。

 

 

さてブログの本題ですが、今回、共和産業のエムメムス®技術を用いて名刺を作製してみました。

 

エムメムスの特徴は、幅10μm~100μm・高さ10μm以上の立体構造を、機械加工でなくめっき皮膜で作製する、ところにあります。

 

この100μm幅は印刷物の文字の太さに近いのではないか、と常々思っており、エムメムスで名刺を作ってみたら面白いのでは?、営業の話のネタにもなるかも、と考え作製しました。

(私の遊びに、仕事の合間を縫って頑張ってもらいました。)

 

右が通常の名刺、左がエムメムス作製した名刺です。

 

このような金色の名刺などでは、純金を薄くのばしてその上に文字を印刷するものや、紙に型で凹ました箇所を金色などの箔を押し付ける(箔押し、というらしいです)などの方法がありますが、このエムメムス名刺のそれらと異なる点は、「文字の箇所が盛り上がっている」点です。

 

マクロレンズで精一杯寄ってみた写真をさらに拡大すると、

立体構造であることがわかります。(高さ50μmで作製しました。)

 

メルアドの細かい字や、

弊社ロゴの小さな隙間も、うまく作製できました。

全面金めっきの名刺だけでなく、他にも何種類か作製しました。

(カメラの露出が難しく、うまく撮れていません・・。)

 

左上から時計回りに、

 

①通常の紙の名刺

②アルミナの白色が見えるように作製したバージョン

③全面に金めっきを施したバージョン

④全面にニッケルめっきを施したバージョン

です。

 

 

ちなみに、②③④はいずれもアルミナ基板上に作製しています。

 

紙の名刺との比較が目的でしたので、本命は②の、アルミナの白が見えるバージョンでした。

 

ただ、実際に作製してみますと、小さな文字の曲線などの箇所を崩れなく仕上げることが難しかったのと、見た目的にも全面金めっきバージョンの方が綺麗に仕上がっています。

あと、「QRコードが読み取れたら名刺の完コピと言えるな」と期待してました。

 

結果は、いずれもバージョンでも問題なく読み取りできて、満足です。

 

 

次は、もっと立体感を出すために膜厚100μm以上と今回の倍の厚さに挑戦しようと考えています。

 

あと、「この名刺が欲しい」という方がいらっしゃいましたら、お気軽にお声をおかけください。(笑)

 

このブログを書いた人

鈴木 教永

代表取締役