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「エムメムス」のご紹介

「神戸のめっき会社 共和産業」エムメムス事業部のHといいます。

超ライトですがお城好き(でも歴史は大変苦手)で、旅行の折にはお城を目標に行くことも多いです。最近行ったのは「岸和田城」、蛸地蔵の伝説が面白いですね。

さて、今回はブログ開設初回ということで、エムメムス事業部で行っている「エムメムス」についてご紹介したいと思います。

 

「エムメムス」という名前は、「めっき(M)とMEMSの融合」を目指して名付けられました。

商標登録もされているので、正確には「エムメムス®」と登録商標マークがつきます。

そもそも「MEMS」とは、簡潔に言えば「半導体の工法を応用して作る、微小な電気・機械構造」となります。

ちなみに似た言葉に「HEMS」というのがあるそうですが、こちらは「家庭の消費電力を管理するシステム」のことだそうで、全く関係ありません。

(いずれ「エムヘムス」ができる日も・・・たぶん来ませんね)

 

元々エムメムスは高輝度LED向けの高放熱基板「エムメムス基板」からスタートし、開発を進める中でお客様にお声かけいただいて始めた、微細金型「エムメムス金型」へと派生しました。

今回は様々なご相談をいただいている「エムメムス金型」についてご説明いたします。

(「エムメムス基板」についてもまたいずれご紹介します)

 

エムメムス金型の工程は、

 

  • 基材が電気を通さない場合に通電用の膜を形成する「スパッタリング」
  • 基材に有機物(レジストと呼ばれます)でマスキングパターンを形成する「フォトリソグラフィ」
  • 形成したパターンに沿って金属膜(銅)を成長させる「めっき」
  • フォトリソグラフィで形成したレジストを除去する「レジスト除去」
  • 全体をより固い金属膜(主にニッケル)で覆う「トップコート」
  • (内容によって、指定の寸法に切り出す「レーザー加工」)

 

から成ります。

 

個々の工程の詳細については今後記事にして参ります。

 

こうして作ったエムメムス金型は、機械加工で作製した微細パターン金型と比較して、

比較的安価・短時間で、複数の金型を作ることができます。

 

現在は機械加工では困難な医療分析用の微細パターンの作製を目指して研究を進めています。

 

 

非常にざっくりとした解説でしたが、少しはご理解いただけたでしょうか?

今後の記事もお読みいただければよりご理解いただけると思いますので、次回もお楽しみに。

このブログを書いた人

H

エムメムス事業部