新聞社の営業局に約10年勤務ののち、転職入社。
チームで成し遂げる日本のものづくりに大きな可能性を感じ、とくに高い独自技術を強みにしている企業に絞って職場を選んだ。
手厚いサポートを受けながら
新しい仕事環境で自分を試す
私はマスコミの営業という、まったく畑違いの職場から転職してきました。ものづくりに興味があり、一般には知られていなくても優れた技術で業界での評価が高く、大手とも取引しているような企業で働きたかったからです。それが共和産業でした。
顧客にご提案しているのはめっきの加工ですから、会話をするのにも専門的な内容が多く、最初は一から勉強。研修を受け、上司や先輩とともに顧客を回り、わからないことが発生したらすぐ技術部門に質問を心がけました。一人で営業を担当できるようになったのは、入社して半年後のことです。
営業先の業種は、家電、スマートフォン、ゲーム機、カメラのレンズ、自動車などの部品を扱うメーカーが中心です。部品の金型を作成する際、厚いめっき被膜層をほどこして精密に加工するほうが金属を削るよりも形状をつくりやすいというところに、メーカーからの注目度が高まっているのを感じます。
顧客が挑む最先端の開発に欠かせない
付加価値の高いめっき加工を提案するために
今は開発のスピードが速く、競争も激しいため、付加価値の高い提案をしなければ評価は高まりません。セラミックスやガラスといった特殊な品物へのめっき加工のご相談にも、技術力で期待に応えています。そうした他社にはない強みを、営業の私からわかりやすく説明。他社に追従することなく、しかも業界シェアが高いというところに安心感を持っていただきやすいと感じます。またものづくりには、課題解決がつきものです。めっき加工が難しく困っているという新規顧客からの問い合わせも多く、なかには最先端ゆえに非公開の情報もありますが、原因を一つひとつ検証して解決させていきます。
めっきの仕上がりは正直です。お預かりしてめっき加工をする際は、たとえ1ミクロンでも、傷つけることは許されません。慎重に慎重を重ね、一つひとつの工程を丁寧に踏んでいったかどうかが確実に反映されることを、肝に銘じて取り組んでいます。
顧客の製品が評価されていれば
その力になれたという誇りが持てる
街で家電や車を見かけると「あの部品をつくる工程に役立っている」などという実感があります。大手自動車メーカーも、1社でものづくりをしているわけではありません。部品をつくる技術の結集であり、技術力の高さは品質のよりどころです。その一翼をにない、社会に貢献していきたいという意欲は高いですね。製品が評価されたという話を聞くと、その力になれたという誇りにつながります。
マーケットは変化のスピードが速く、どの業界も進化して、必要な部品の幅が広がっています。チャンスを見つけて、育てることが仕事のポイント。1点からのお付き合いだった会社が数年経って、大きく発展することもありますから、どんな案件にも全力投球です。
共和産業は好奇心の強い人が伸びる会社。未来を見据えた開発に携わることができ、先端技術にも触れることができます。これからの人材には、顧客とともに先端を走る楽しみを十分に味わってほしいですね。