チタンへ無電解ニッケルめっきをお考えの皆様に
- ニッケルめっき
チタンはその高強度・軽量・耐食性などの特性から、航空宇宙・医療機器・光学部品など多くの先端分野で使用されている一方で、「めっきが困難な金属」として知られています。
その最大の要因は、チタン表面に自然に形成される緻密で安定な酸化皮膜(TiO₂)です。
この皮膜がめっき層との密着を阻害し、従来の電気めっきでは密着不良や皮膜剥離などの問題を引き起こすため、多くのメーカーが敬遠してきました。
共和産業では、このようなチタンの難めっき性に真正面から取り組み、独自の前処理・活性化技術と高性能な無電解めっきプロセスを組み合わせることで、安定した密着性と高機能な被膜形成を実現しています。
特に高リンタイプの無電解ニッケルめっきは、耐食性・耐摩耗性・寸法安定性に優れ、チタンの基材性能を損なうことなく高付加価値化を可能とします。
また、用途に応じて複合めっき(SiC、BNなど)による機能性の強化にも対応しており、設計自由度の高い表面処理ソリューションを提供しています。
医療機器の一部品や航空機部材、光学用金属ホルダーなど、さまざまな実績に基づく処理条件のノウハウも保有しており、試作から量産まで柔軟に対応可能です。
チタン表面の機能向上や製品信頼性に課題をお持ちの場合は、ぜひ共和産業の技術をご活用ください。
めっき種類 無電解ニッケルめっき「ハイノップ」
皮膜組成 ニッケル-リン合金めっき リン含有率10.5~11.5%
比重 7.75(g/㎤)
融点 890℃
電気抵抗 90(μΩ/cm)
熱伝導度 0.02(al/㎝ sec ℃)
弾性係数 200(GPa)
伸び率 1(%)
内部応力 0~-2(kg/㎟) ほぼゼロ~わずかに圧縮応力
磁気性質 非磁性(熱処理による結晶化に伴い磁性を持つ)
熱膨張係数 11.5~12(x10-6 ℃)
硬度 熱処理なし—540Hv(HRc 52)
200℃ 3hr—-563Hv(HRc 53)
350℃ 3hr—-895Hv(HRc 67)
共和産業 株式会社
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このブログを書いた人
共和産業の 中の人